2007年4月5日木曜日

『原稿用紙の知識と使い方』

事情があって、お昼過ぎから日吉キャンパスにいた。行き帰りの電車で読もうと、大学図書館で借りたばかりの本・松尾靖秋著『原稿用紙の知識と使い方』(南雲堂、1981年)を片手に出かける。実は、以前より原稿用紙なるものについて調べていた。あのマス目のかたち(一般的なルビ用の余白があるもの以外にいわゆる障子マスなど)に「二〇掛ける二〇」の四〇〇字詰め。一体、いつからあのかたちになったのであろうか。そんな疑問を、先日、編集者のW女史に告げたところ、この本を薦められた(彼女は読んでいないらしいが)。
それほど厚手の本ではないため、本当に行き帰りの電車で読み終わってしまった。いくつかのことについては、何となく疑問が氷解したものの、いまだこの本は推測が多く、また、事実関係も曖昧で、大部分の事実がわたしにとっては既知であった。一般向けの読み物としては面白く読めると思うが、わたしの疑問や要求に余すところなく答えてくれたとはいい難かった。
この問題、まだまだ深みにはまりそうである。

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