2010年4月7日水曜日

ツイッター:わたし流の使い方

 インターネット上のホームページに代表されるウェブ、ウェブの更新を大幅に簡略化しこれを一般化普及させたブログ、ミクシなどに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)、そして最近話題のツイッターと、インターネットの登場以来、これを先導するメディアは数年毎にめまぐるしく変転しています。もちろん、何かが完全に廃れてしまうということは短期的にはそれほどなく、いずれも過去のものと併存しつつ、それぞれメディアごとの特性を発揮しながら、差別化が図られ、かつ、展開されているところに特徴があります。
 この中でも、話題の割にそのメリットが理解されにくいのがツイッターだといえるかもしれません。わたしも、ツイッターのアカウントをとって一年以上も経つのですが、最近までそのメリットや面白さを実感できず、アカウントを寝かせたまましていました。
 最初は、自分のための備忘録としてメモ代わりに使っていたのですが(もとよりこうした使い方ではその良さに全く気づくことができません)、何の発展もなく、自分のつぶやきを見るのにも飽きてしまうことになります。
 わたしが積極的に使う契機となったのは、わたしの知らないある人からの返信でした。たまたま原稿書きのために使うデジタル機器を購入したものの、そのうまい使い方がわからず、検索に便利なハッシュ・タグ(#)をつけてつぶやいてみたところ、わたしの知らない誰かから、とってもありがたい情報の返信が。ツイッターは、発言をリアルタイムで検索できてしまうのが、新らしくもあり、ユニークなところでもあります。また、質問とも独り言ともつかないつぶやきにお節介にも答えてくれた誰かの存在。140字で答えられる気安さもあるかもしれません。
 自分も感心のある特定の話題に積極的に発言している人のつぶやきをフォローし始めると徐々に発言を追いかけていくのがおもしろくなっていきます。そして、時には自分も発言してみる。
 もう一つの楽しみは、ボット(bot)という機能。定期的にあるサーバから自動的に「つぶやき」が発信されるのがボットです。わたしは、中原中也の詩の一節が自動的に送信される@chuya_botや青空文庫に収載されている名著の一節が送信される@aozora_bot_lite、さらには季節毎の俳句の名句を送られてくる@meiku_botも読んでいます。誰をフォローしていいかわからないときなどは、こうしたbotサービスから入っていくのも一つの手だと思います。
 わたしは最近、主要なニュースをツイッターから入手します。ウォールストリートジャーナル日本版の有料会員になっていますので、そこからツイッターで送られてくる見出しから興味のあるニュースをピックアップして読んだり、わたしは「情報感度が高い人」と呼んでいるのですが、こうした人のつぶやきをフォローしておくとかなり速報性の高い情報が手に入れることができます。このやり方は堀江貴文氏が提案していたものですが、あるジャンルの情報を効率的に獲得するにはこれに勝る手はないといってもいいと思います。もはや、マスメディアやジャーナリズムよりも速報性の高いニュースはツイッターにあるということなのです。
 いかがですか、少しは興味を持っていただけましたか?わたしのアカウントは@iKobeyaです。どうぞごらんになってみてください。