2008年5月6日火曜日

杏仁情報

 連休のさなか、オフィス街にある職場に休日出勤しようものなら、まず、昼時、ランチにありつけないことをあらかじめ覚悟しておかなければならないだろ う。だが、わが研究室のある大学は幸運にもオフィスひしめく最寄り駅とは打って変わって、少し奥まったところに閑静な住宅地が控えているおかげで、休日は おそらく地元の住人のためであろう、いつもの店が開いているから有り難い。
 今年度から出講するようになり、しばしば出入りするようになった系列の高等学校の少し先に有名な中華料理店「御田・桃ノ木」がある。料理がとてもおいしいので、近くに行くのをよいことに、最近折に触れ、その店を利用するようになった。
 ただ、定期的にランチを休む店なので、連休のど真ん中の今日、ここに立ち寄ろうというのはささやかな賭である(こんな調子でわたしはしばしばこの店のランチ休業にて準備中の店のドアを叩くという愚を犯してしまっている)。
 平日、ここにランチで立ち寄るときは、後の予定もあるので、いつも手っ取り早く用意してもらえる麺類を注文しているのだが、今日は休日出勤。自分へのご褒美(!?)と多少時間に余裕があるのをいいことに、日替わりセットなるコース料理を頼んでみることにした。松の実の飴掛けのつき出し、前菜二品に、小龍包、メインの干し肉と野菜の炒め物に、お食事としてオイスターソースの煮焼きそば。どの品も思わずうなってしまう料理だったが、最後を飾った杏仁豆腐が何ともおいしかった。
 口どけは柔らかく、なめらかでやさしい。意識して維持しておかなければ舌の上からいまにも溶けおちてしまいそうである。だからといって、ただ漫然と柔らかいのではなく、スプーンですくうときはわずかな弾力がある。まさに、口に含んだときの溶け味が何ともやわらかなのである。甘みはきわめて淡く、ゆっくりにじみ出してくるという感じ。しかも、ほのかで淡い。アクセントとなる表面に浮かぶ小さな赤い実の名前は忘れてしまったが、口の中で破れると果実の酸味が鮮烈に広がる。

2008年4月13日日曜日

2008年4月12日【入園】

きょうは、長女の幼稚園の入園式。昨年まで住んでいた地区の公立幼稚園は二年保育であり、そのままその幼稚園に通わせるつもりでいたため、この一年は幼稚園に入れていなかった。引っ越してきた鎌倉市は全てが三年保育。途中の年中組から入れてもらうことになった。

2008年4月12日土曜日

2008年4月11日【徒歩にて】

結局、三田から日本橋まで歩いたことになる。午前中に三田で雑用を済ませ、午後から赤羽橋のマキネスティ、ここで数時間講義の準備や原稿書きをしてから、赤坂見附まで歩く。時間にして40分くらい。そこから銀座線で三越前。午後5時から髪を切りにいく。
帰りは、歩いて銀座まで。途中、日本橋丸善、教文館、数寄屋橋旭屋書店に立ち寄る。驚いたのは、旭屋書店が今月の25日で閉めるということだ。銀座の老舗書店が42年間の歴史を閉じる。イエナ・近藤書店が閉めたときと同じ寂しさを感じる。最近できた近隣の書店よりはずっといい棚を作っているとは思っていたが(特に人文系)、今様ではなかったのだろう。きっとここで本を購入するのは最後となろうということで、現代詩手帖の4月号を購入。
その後、ウェストに立寄り資料の整理など、ほどよい時間になったので、新橋のクロンダイクハイボールにて軽食。帰宅は夜半過ぎ。

2008年2月12日火曜日

「文庫本の小口」

 先日、本好きの知人と新橋のバーで語らっていたとき、本に関するわたしの神経質な一面を指摘され、妙に戸惑うことがあった。「神経質」という気質とは最も縁遠いところにいることを自他ともに認めているだけに、その小さな指摘がひっかかってどうしようもない。確かに、わたしは「そのこと」を常に気にしていたし、「それ」が生理的に嫌で意識的に避けていたことも事実だ。手元に所蔵する本が「そうである」ことを許すことができず、つい先日も、レーニン著・角田安正訳の『帝国主義論』(光文社古典新訳文庫、二〇〇六年)を買うのに、何十軒という本屋を探し歩き、虎ノ門の「書原」でやっと発見し手に入れた。絶版ではない、どこの書店の棚にも同じ本はまだあるのに、である(もちろん、岩波文庫版のレーニン著・宇高基輔訳の『帝国主義』のことではない!)。
 この文章の題名と併せて、ここまで読んで何のことを言っているか察しがついた読者諸氏はかなり勘がいい。というより、わたしとこの気質を共有している可能性が高い。
 小口、「こぐち」と読む。本を裁断した断面の部分をこう呼ぶ。特に本を立てたときに地面に接する部分を「地」、反対に本の天頂部を「天」という。文庫や新書の多くは、印刷の後、天地を含めた小口部分を裁断し、本の体裁となる。ただ、一部の文庫や新書のうち天の部分を裁断していないものもある(たとえば、返品を念頭に置いていない岩波文庫と岩波新書はこれである)。
 問題は、この小口部分の「手触り」にある。書物を手にし、ページを捲るときに必然的に触れることになる小口。この瞬間の手触りは、内容を示唆する美しい装丁や、紙やインクが発するほのかな匂いとともに、書物が人間の諸感覚に訴える演出の重要な一要素であり、豊かな読書へ誘う官能的なワン・シーンであるはずなのだ。
 いま、この知的な世界へと誘う不可欠な演出の破壊が、あまりにも安易に行われている。
 近くの書店で、ちょっと前に刊行された文庫なり新書を手に取って、その断面に目をやってほしい。そこには、鋭利な刃物で裁断されたのではなく、細かい筋が縦横に走った奇妙な断面があらわになっている。開いたり捲ったりしてみるとバサバサとしていて、刊行されたばかりの本とは違う感触を確認できる筈だ。文庫や新書が大量に溢れている昨今の出版業界。ベストセラーになるのはこのうちほんのわずかである。ロングセラーは今やなく、刊行されるそばから忘れられていく。棚の本の多くは、新刊と入れ替えに返品され、再度流通にのせられる。出版社と書店を行き来するうちにやがて本は汚れてくる。特に小口部分は汚れが入りやすい。
 そこで行われるのが「小口研磨」である。なんてことはない、汚れた部分を紙ヤスリなどで削り落とすだけである。あの奇妙な細かい傷はヤスリで削った跡なのだ。最初は手作業でやっていたようだが、最近では専用の機械もあるらしい。古書店のブックオフではこれを大量に導入しているというのを聞いたことがある。
 自転車操業と企画過多がもたらす多品種生産と大量返品、まさに小口研磨は現代出版流通の徒花である。原因は読者の側にも出版流通の側にもある。需要のつかない商品の延命を商品それ自体を傷つけることによって行うパラドクス。いつからわれわれは本を大切にしなくなったのだろうか。ベンヤミンではないが、本からアウラが失われて久しい。
 自称「神経質」ではないわたしを「神経質」たらしめる原因の一端は、間違いなくここにあり、「小口研磨」本に対する(もしかしたら)たった一人の不買運動(ボイコット)はわたしのささやかな抵抗である。
(慶應義塾大学書道会機関誌「硯洗」より)

2008年2月9日土曜日

2008年2月8日【0時起床】

0時起床。軽く朝食を食べ近くのファミリーレストランへ。始発まで原稿書きなど。午前1時に入店の折は、わたし一人であったが、いま午前4時過ぎ。全部で5組ほどの客がいる。午前5時過ぎの東海道線か横須賀線の始発に乗ることにしよう。

2008年2月8日金曜日

2008年2月7日【休養】

午前3時起床。自宅の書斎にて朝食まで原稿書き。最近、詰めて仕事をすると疲労のせいか、歯茎がズキズキ疼く。これを感じると体の黄色信号ということで、 少し多めに睡眠を取ったり、休養を採ることにしている。ここ数日、奥歯の歯茎がすこし疼いていた。きょうは、一日、自宅で休むことにする。

2008年2月7日木曜日

2008年2月6日【千客万来】

午前4時起床。自宅で資料整理などの後、田町駅前のスターバックスの開店を狙って出勤。数時間スタバにて新聞を読んだりなど。研究室に出勤後は、新しく購 入したMacBookの設定。最近のものは移行が楽。午前11時過ぎに某大学の経済学・統計学の准教授A氏来訪。ともにファカルティで昼食。午後1時過 ぎ、知人で教育学の専門家M氏と連絡が取れ、東麻布のマキネスティカフェにて打合せ。午後5時まで。帰宅途中、浜松町のブックス談にてM氏との議論で話題 となった関連の本茂木秀昭『ロジカル・シンキング入門』(日経文庫、2004年)871円を購入。

2008年2月5日火曜日

2008年2月4日(2)【銀行・ストック】

午前中はいくつもの銀行をはしごし、事務手続に費やす。昼食は、恵比寿駅前のストック。今年初めて訪れる。カレーとコーヒーを二杯。恵比寿アトレ内にある 有隣堂で、思潮社刊『現代詩手帖』2月号と情報通信総合研究所編『情報通信アウトルック2008年---NGNの時代へ』を購入。実は前者は最近欠かさず 購入している購読誌。後者は、最近取り組んでいる仕事のため。

2008年2月4日月曜日

2008年2月4日(1)【出端】

早朝出勤。前日の雪のため路面は凍結している。子どものいる家なのだろう。玄関先に大なり小なりの雪だるまが微笑ましい。きょうは、ビンと缶のゴミ出し 日。専用のプラスティックの箱があるだが、畳んであるこの箱を組み立てるのが一苦労。手はかじかむし、凍っていてなかなか言うことをきかない。

2008年2月3日【大雪・節分】

天気予報のとおり12年ぶりの大雪。朝から異様にはしゃぐ娘に促され素手で雪だるまを作るはめに。
雪は子どもを非日常へ追いやるらしい。先日、二軒先の家が引越しし、そこは家が取り壊され、更地になり、そこに一面、雪が降り積もり、娘は子犬になり、駆け回り、帰ろうともしない。

2008年2月2日土曜日

2008年2月1日【お久羅】

午前10時から通信教育部学生の卒業面接。その後、COE研究員による研究報告会。午後2時半から試験の採点、午後7時くらいまで。午後8時知人とおでん・お久羅で食事。午後11時過ぎまで。

2008年2月1日金曜日

2008年1月31日【徒歩】

午前中は、霞ヶ関で研究会。午後は、虎ノ門で研究会。気候も良かったので、虎ノ門から三田まで徒歩。

2008年1月31日木曜日

2008年1月30日【多忙】

午後から霞ヶ関、その後汐留で研究会。夜8時、知人と南青山のレストラン・ランブリーにて食事。午後11時まで。

2008年1月30日水曜日

2008年1月29日【善の研究】

午前4時起床。しばらく自宅で小一時間ほど資料の整理など。午前5時過ぎの京浜東北線で出勤。西田幾多郎『善の研究』読了。

2008年1月29日火曜日

2008年1月28日【試験監督】

午前3時起床。近くのファミリーレストランで原稿書き。気がつくと午前7時。東海道線で出勤。午前午後と試験監督の日。試験監督終了後、採点等の打合せを済ませ、帰宅。

2008年1月28日月曜日

2008年1月27日【「待ち」の一日】

深夜まで原稿書き。相変わらずの遅筆。午前8時に起床。上野の国立科学博物館に大ロボット博覧会を娘と見に行く。最終日とあってたいへんな行列。寒い中を 自動販売機で買った缶飲料を懐炉代わりにひたすら待つ。待つこと1時間半で入場。目玉のアシモのショーは2時間待ち。いずれも根性で並ぶ。結果、昼食も正 午をかなりすぎることに。で、館内のレストランはとても混み合っていたので別の場所に。久しぶりに上野精養軒のレストランに行く。昼下がり池を望みながら の昼食もオツなモノ。ただ、ここでも30分待ち。
とにかくきょうは「待つ」ことに一日費やしたような日であった。
だが、娘は口も達者になり一人前の口をきくようになった。そのせいであろうか。あれこれ二人でしゃべっていると、待っている時間は意外にもあっという間にすぎていく。

2008年1月27日日曜日

2008年1月26日【無題】

深夜まで原稿書き。午後7時過ぎ起床。正午に内幸町のプレスクラブで打合せ。少し早めに新橋に到着。時間まで今朝やり残していた仕事。午後3時打合せ終 了。しばらく歩いて、銀座コアビル内のブックファーストにて速水優『中央銀行の独立性と金融政策』(東洋経済新報社、2004年)を購入。その後、三田。 午後10時過ぎまで資料整理など。帰宅は午後11時半過ぎ。

2008年1月24日木曜日

2008年1月23日(3)【熱点】

いまだわが家ではインターネットを利用することができない。来月はじめには開通の見通しだ。平日は容赦なくメールが入る。平日に勝手に休む私が悪い。PHSで常時確認しているが、スマートフォンでの返事には手が余る場合も少なくない。
で、結局、散歩がてら娘と横浜へ。湿っぽい雪が降る中、JRで横浜に向う。もちろん、目的は無線LANにアクセスすることのできるホットスポットである。
横浜駅前のシェラトンホテルのロビーは、ホットスポット。4歳の娘を待たせて一時間弱メールなどの送信。退屈だろうによく我慢してくれた。というのもその 後に待っているご褒美が目当てなのだろうが・・・。実は、彼女に横浜ルミネにあるトップスでパンプリンをごちそうすると約束していたのである。
ルミネにある有隣堂で彼女のために絵本を一冊と荒谷大輔『再発見日本の哲学 西田幾多郎---歴史の論理学』(講談社、2008年)を購入。
ここ数日の通勤読書のお供は西田幾多郎の『善の研究』。大学以来何度か挫折したが、不思議と今回は随分と楽に読み進んでいける。なんてことはない、著者の言うとおり、第二編から読んでみたのだ。こうすると面白いように頭に入る。第一編のハードルが高すぎたのだ。

2008年1月23日水曜日

2008年1月23日(2)【書斎ができたというのに】

せっかく書斎ができたというのに、台場の頃の習慣は変わらない。今朝も午前3時に起きだして、30分後には近くの24時間営業のファミリーレストランに。朝食時間(午前8時)ごろまで原稿書き。かなり冷え込んだ朝。雪がちらついている。

2008年1月23日【朝刊は午前3時に】

午前3時頃になると、家外にバイクのエンジンの音が聞こえてくる。そして、止まる。ポストをあける音がする......。わが家の辺りはどうもこの時間に新聞が投げ込まれるようだ。始発出勤で午前4時半に家を出るとしても、その前に新聞を一通り目を通すことができる。きょうは、妻が午前中皮膚科に出かけるため、子供たちと留守番。午後からは三田に行かず原稿書きの予定。

2008年1月22日【採点】

午前8時半自宅を出て、藤沢駅を経由し小田急線で週に一度出講している大学へ。大体10時過ぎに大学の最寄りの駅に着くので、台場から通っていときとそう変わらない。午前中に試験を実施し、午後からすぐに採点に取りかかる。ここ数年、このやり方が効率的で事務当局もよろこんでくれる。二人の学生が満点。二人ともよく講義を聴いていた学生なので、よく覚えている。

2008年1月21日月曜日

2008年1月21日【難民】

出端をくじかれた格好だ。21日は近くのファミリーレストランで迎えた。始発までここでがんばろうと思っていた。いつもなら24時間営業のこの店、今日に限り、清掃のため午前2時で閉店だという。そういえば、台場のサイゼリアでもしばしばこの憂き目にあった。しかし、台場と違うところはこれに代わりうる店がないということだ。台場ならば、バーミヤンがある、マクドナルドがある。
しばらく待ちを彷徨うものの仕事ができそうな店は見つからず、一旦自宅に戻る。もう一度出直そう。廣松渉『<近代の超克>論』で気になった点をノートに書き留める。17日のCOE経済史演習で話題になった「秩序」の問題についてかつて整理したノートを見直し、修正を加えておく。
きょうは、夜半過ぎから雪だといっているが、まだその気配はない。いま、午前2時半。始発電車まであと2時間。

2008年1月20日日曜日

2008年1月19日【面会】

わたしのところで卒業論文の作成をし、このたび無事に完成させた二人が別々に研究室に立ち寄る。2月1日に予定されている卒業面接試験の対策を相談。自分の調べた結論を信じ、自信をもってこなしてもらいたい。
レーニン『帝国主義論』読了。次は、幸徳秋水の手による『帝国主義』を彼の名文とともに味わいたい。今回読んでみてわかったが、『帝国主義論』をはじめ古典の新訳を意欲的に試みている光文社の文庫は随分読みやすい。近時話題の『カラマーゾフの兄弟』もこの文庫から新訳が出ている。このシリーズではあと数冊読んでおきたいものがある。

2008年1月19日土曜日

2008年1月18日【久方ぶりの語らい】

午後からめまぐるしい一日。講義終了後、試験問題などの打合せ。その後、汐留某社。午後4時から午後6時まで研究会。その後は、親しい友人と夕食をかね、新橋で飲む。久方ぶりの楽しき夕べ。午後11時帰路につく。

2008年1月18日金曜日

2008年1月17日【秩序について】

オブザーバーで出席していた経済学研究科経済史演習の今年度最後の授業。秋学期のまとめと今後の方向性の議論。途中、「秩序」について経済史の研究者の認識を聞く。大雑把ではあるが、わたしが理解している秩序というものの捉え方(当然、専門との兼ね合いで経済秩序のことを念頭に置いているが)について説明。わたしの整理は、かつて読んだワルター・オイケンの『経済政策原理』の二つの秩序概念と猪木武徳『経済思想』及び『新哲学講義7自由・権力・ユートピア』において井上達夫によって述べられた議論が前提となっている。自分なりの整理をきちんと書き留めておく必要性を認識。
その後、ファカルティで皆とのんびり昼食。帰宅途中、横浜駅西口地下街の有隣堂で刊行されたばかりの岩波文庫版『雇用、利子および貨幣の一般理論(上)』(ケインズ著・間宮陽介訳)を購入。

2008年1月16日水曜日

2008年1月15日【24時間】

横須賀線始発にのり出勤。午前中は図書館に行ったり、湯便局で用を足したり。午後は、虎ノ門界隈の喫茶店でずっと原稿書きなど。夕方からは研究会。引き続き皆で夕食。新橋から京浜東北線で帰路につく。帰宅は午後11時。しばらく資料整理や本を読んで過ごす。いま、日付が変わって0時半。これで24時間ずっと起きていたことになる。長い一日だったが、能率も上がった。虎ノ門の書原で、レーニン『帝国主義論』(光文社文庫、2006年)とゲルナー『民族とナショナリズム』(岩波書店、2000年)を購入。

2008年1月15日火曜日

2008年1月15日【深夜のすかいらーく】

休日は、ずいぶんとのんびりした。今週からはまた気分を入れ替えて仕事だ。というわけで、きょうは真夜中の12時半に目が覚めた。当然始発まではしばらくあるので、出勤の準備をして近くにある24時間営業のファミレス「すかいらーく」に。午前4時半くらいまで、報告の準備原稿の作成。深夜のお客さんは、数名程度。午前1時頃、別々に二人の中年女性。午前2時過ぎ、若い男性が二人。女性は、二人とも寝ている。この店は、睡眠に寛容なようだ。でも、台場に住んでいたときにしばしば利用していたサイゼリアよりずいぶん高くつく。サイゼリアは偉大だ。

2008年1月14日月曜日

2008年1月14日【どんと焼き】

明け方午前4時に起床。家族が起き、朝食の準備ができるまで読書。午後から近くの神明社でどんと焼きが開催される。小さな神社にたくさんの人が集まる。いまだ古い住人の多さと地域共同体の存在にわずかながら安堵。

2003年1月13日【廣松渉『<近代の超克>論---昭和思想史への一視覚』】

昨年購入し、一度通読した本、廣松渉『<近代の超克>論---昭和思想史への一視覚』(講談社学術文庫、1989年)を読み返す。小林敏明著『再発見日本の哲学・廣松渉---近代の超克』(講談社、2007年)と併せて、読むのがきわめて有意義。
「京都学派の哲学的人間学は、西洋における生の哲学や実存主義のインパクトを受け留め、人間を以て単なる『理性的存在者』とみる一面的な啓蒙主義的人間観に対して、人間存在を『生の現実』に即し『情意的な面』までを含めて総体的に捉えようと努力したのかもしれない。そして、多分に社会有機体説の発想との親近性を示しつつ、人間存在の本源的な共同存在性を把えたのかもしれない。しかし、それは、古典的な近代哲学の啓蒙主義的理性主義や個体主義、その準位に立った古典的な人間主義に対して、一種のロマン的な揺り戻し、そのかぎりでの新装版人間主義を対置したものにすぎないのではないか。そして、この知的・情意的な構えや有機体主義的な発想が、日本浪漫派の"文士的"近代超克論の情念とも相通じたがゆえに、かの『近代超克論統一戦線』が形成され得たのではなかったか」(廣松前著p.252)。
戦前における思潮が、統制経済論とどうシンクロしたのか。その手がかりが示唆された一文である。

2008年1月13日日曜日

2008年1月12日【無題】

午前11時に来客。これに併せて出勤。その後夕方まで研究室にて仕事。午後6時からかつて聴講していた経済学部のゼミナールのOB会。終了後、西麻布のSo Barへ。午後11時すぎ解散。

2008年1月7日月曜日

【廣松渉---近代の超克】

昨晩、小林敏明著『廣松渉---近代の超克』(講談社、2007年)をもう一度読み直す。コンパクトだが読み甲斐のある力作だと思う。「近代」という問題の読み解き方、そして廣松と京都学派との奇妙な一致、実に示唆に富む一冊である。

2008年1月6日【初釜/猪らぁ麺】

午前3時半起床。京浜東北線の始発で出勤。午後2時まで研究室で仕事。恵比寿を経由して目黒不動へ。午後6時から初釜。一昨日お誘いいただいた。久しぶりの茶と畳の匂い。午後8時終了。その後、南青山のヘルムズデール。5日・6日限定のイノシシ肉で出汁を取ったラーメンをいただく。これも先日伺ったときにお誘いいただいた。チャーシューはかなりいい味が出ている。恵比寿から湘南新宿ラインに乗って帰宅。

2008年1月6日日曜日

2008年1月5日【出産祝】

午前8時に三田。午前中資料のコピーや細々とした仕事をし、午後から横浜そごうに友人の出産祝を買いにいく。しばらくぶりの横浜そごうだったが、今後は定期も使えることだし、しばしば使うことになろう。紀伊国屋書店がずいぶんと充実していたのに少し驚いた。午後4時すぎ妻の実家に到着。小一時間ほど娘と近くの森を散歩。夕食後帰宅。

2008年1月5日土曜日

2008年1月4日【初六本木ABC】

昨日ビデオで録画したローマ史に関するテレビ番組を途中まで見ながら、掃除洗濯をこなしてから出勤。昨晩で『国家論』読了。田町駅前の虎ノ門書房で岡村久道『個人情報保護法の知識』(日経文庫、2005年)と國貞克則『財務3表一体理解法』(朝日新書、2007年)の二冊を購入してから、スターバックスで軽食。その後、三田研究室へ。夕方まで仕事。夕食は南青山のヘルムズデール。食事の後、六本木のABCへ。六本木のABCにはひと月ほど間があいた。最近、これほど立ち寄れなかったのも珍しい。特に本を購入することもなく、夜半過ぎに帰宅。

2008年1月4日金曜日

2008年1月3日【神明社】

自宅を出たのは午前10時頃。そういえば引越をしてからこの地の氏神様にごあいさつをしていないことをふと思い出し、近くの神明神社に初詣に出かける。かつて住んでいたお台場地区の氏神様が芝大神宮であったから同系列ということになり、幽かな縁を感じつつ参拝。少し長い急な階段をのぼったところに小さな社殿だけがあるだけの社で社務所もなく宮司も他の神社との掛け持ちらしい。だが、少し開けた境内を取り囲むような背の高い木立は確かに神社のたたずまいである。きょうは氏子の方々が数人境内におり参拝客にお神酒を振る舞っていた。わたしも一二杯日本酒をいただきながらこの界隈にまつわる話に耳を傾けた。氏子の一人によればこの神社のすぐ近くに俳優の笠智衆さんのご自宅があったという。同氏はしばしばこの境内に立ち寄ってはここで台本を読んでいたのだそうだ。新しい土地への好奇心はつきない。契約上、ほんの数年だけのお付き合いになるかもしれないが、少しずつこの土地に慣れ馴染んでいければ。

2008年1月3日木曜日

2008年1月2日【国家論】

深夜1時半頃に咳が酷くなり目を覚ます。体調は悪くないのだが、咳が抜けない。前日は、早めに床についたので、朝まで本を読んで過ごす。大晦日、渋谷のリブロで購入した佐藤優『国家論---日本社会をどう強化するか』(日本放送協会、2007年)。

2008年1月2日水曜日

2008年1月1日【初詣】

朝7時起床。お節を食べてから、江島神社へ初詣。いつものように、参拝の後は紀伊国屋にて女夫饅頭を一つだけ食べて、姉妹社である実家近くの龍口明神社へ参拝。一日のんびりすごす。早めに就寝。東京新聞正月版の鷲田清一と内田樹の対談を興味深く読む。

2008年1月1日火曜日

2007年12月31日【大晦日】

ちょうど湘南新宿ラインの電車が目の前に止まったので、きょうは大学に行く前に恵比寿か渋谷に寄ることにする。
「どうせ本屋に寄るのだけれど、恵比寿には有隣堂一つ。しかし、渋谷には数件。だが、いま渋谷のブック1stは仮店舗営業で大幅縮小。お気に入りの古本屋も大晦日に営業しているとは思えない。思い切って新宿まで出ようか」。
と、逡巡した末に、結局渋谷へ。ただ何となく、思潮社の現代詩文庫『伊東静雄詩集』があることを期待して、渋谷のパルコ地下にあるリブロへ。関心から繰り返して読むことが多い橋川文三『日本浪漫主義批判序説』(角川書店、2001年)の注でちょっとだけ触れられていた。
リブロでは、『伊東静雄詩集』と佐藤優『国家論---日本社会をどう強化するか』(日本放送協会、2007年)を購入。